資産寿命を延ばす

00.資産運用

 新NISAを使っての積立に年齢制限はありません。 人生100年時代と言われている今、60歳や70歳から資産運用を始めても、20~30年の長期運用で元本割れの可能性を低くして資産寿命を延ばす方法があります。
 今月は資産を運用しながら一定額の試算を取り崩す「定期受け取りサービス」について紹介します。


●定期売却サービス
 「損をしたくない」と考えて、資産をすべて銀行預金に預け、老後の生活資金として少しずつ取り崩している場合、資産は徐々に減る一方です。 近年、物価上昇は顕著で、銀行預金の利息だけではインフレに対応しきれません。  そこでおすすめなのが、一部の証券会社が提供する「定期売却サービス」です。 このサービスを利用すれば、NISAなどで資産を運用しながら、毎月(定期的に)一定額を指定口座に振り込むことができます。資産を運用しながら計画的に取り崩し長期間維持できる便利な仕組みです。 例えば、1,000万円を銀行預金に預け、毎月5万円を引き出すと、今の預金金利では約17年で残高は0円になります。 一方、同じ1,000万円をNISA口座で運用しながら取り崩した場合、平均利回り4.5%を想定すると、資産の寿命を約30年延ばすことが可能になります。

●定額取り崩しと定率取り崩し
 
資産を計画的に取り崩しながら運用する方法には「定額」と「定率」の2通りがあり、それぞれ特徴があり、資産寿命や毎月の収入額に影響を与えます。
・定額取り崩し・・・毎月一定額を取り崩す方法例えば、月に10万円ずつ取り崩す設定にすると、市場環境や資産額の変動に関係なく、毎月10万円を受け取ることができます。
・定率取り崩し・・・資産残高の一定割合を取り崩す方法
 例えば、「資産の4%を毎年取り崩す」と決めると、その年の資産残高が1,000万円なら40万円、翌年に900万円になっていたら36万円が取り崩されます。
安定した収入が欲しい場合は「定額取り崩し」が、資産寿命を延ばしながら運用したい場合は「定率取り崩し」が有効です。

●まとめ
 老後の生活を安定させるためには、資産を上手に運用しながらできるだけ長く保つことが重要です。
資産が多いうちは定率取り崩し、少なくなったら定額取り崩しに切り替える「前半定率/後半定額」で資産寿命を上手に適切にコントロールして伸ばす方法もあります。
リスクもないけれどリターンも小さい銀行預金だけで良いのか、それとも多少のリスクと手間をかけてもより充実した未来を目指すか。一考の価値はあるのではないでしょうか。

AI英会話アプリ

★楽天証券「定期売却サービス」 
 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/rfund/guide/teikibaikyaku.html
★三菱UFJアセットマネジメントの取り崩しシミュレーション 
 https://www.am.mufg.jp/tool/simulation_torikuzushi.html

 

  

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