普通預金にお金を置いているだけなのに、実は預け先によって年間の利息が数千円〜数万円も変わる時代になってきました。以前は、どこの銀行に預けても金利はほとんど変わらないという感覚でしたが、今は銀行によって金利にかなり差があります。
前回は「個人向け国債」をご紹介しましたが、今回は誰でも簡単に始められる、もっと身近な預け先を2つご紹介します。
●ネット銀行の普通預金・定期預金を使いこなす
メガバンクの普通預金金利は年0.4%前後にとどまる一方、ネット銀行では条件クリアで年0.65〜1.0%程度、定期預金のキャンペーン金利では年1.2〜1.6%程度まで上乗せする銀行も増えています。
給与受取やアプリの利用など、いくつかの条件を満たすと金利が上がる仕組みが多いので、まずは自分の生活スタイルに合った条件を確認しましょう。ただしキャンペーン金利は「新規預入限定」「〇ヶ月間だけ」といった期間限定のものが多いため、適用条件と期限は必ずチェックしてください。
●証券口座の「待機資金」なら、MRFという選択肢も
すでに証券口座をお持ちの方向けの豆知識です。
株や投資信託を売買する証券口座には、使わずに置いてあるお金(待機資金)があるという人も多いのではないでしょうか。たとえば「株価が急落したら買い増したい」と、あえて現金を残している場合などです。この待機資金、実は証券会社の「預り金」のままだと基本的に無利息です。
一方、証券会社によってはMRF(マネー・リザーブ・ファンド)という商品に置き換えておくことができ、預り金より有利な利回りが期待できます。かつて超低金利で多くの証券会社がMRFを廃止していましたが、金利上昇を受けて2025年に楽天証券が8年ぶりに取り扱いを再開するなど、見直しの動きが出ています。銀行預金を移すためではなく、あくまで「証券口座で待機中のお金」の置き場所として、覚えておいて損はありません。
●MRFの注意点
①銀行預金のような「元本保証」はない
②元本保証ではないが、元本割れリスクが低い商品
③元本1,000万円までの預金保険の対象ではない
●まとめ
「日本の個人金融資産の約6割以上は60歳以上のシニア層が保有し、そして資産全体で見ても、およそ1,140兆円が今なお現金・預金の形で置かれたままです。
「銀行に眠らせる」から「置き場所を選び、お金に働いてもらう」時代へ。
国債、ネット銀行、証券口座の待機資金――。それぞれの性格に合った置き場所を選ぶだけでも、お金の働き方は変わります。小さな金利差も、長い目で見れば大きな差になるかもしれません。



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