デジカメやスマホが普及する前は写真を撮ればネガフィルムも増えていきました。
そのネガフィルムを捨てずに未整理のまま、箱などに入れて残しているという人も少なくないでしょう。
紙焼き写真もネガフィルもそのままにしておくと劣化していきます。
今月は、ネガフィルムのデジタル化についてご紹介します。
専用スキャナーでスキャンする
ネガフィルムをデジタル化するには、パソコンに接続したスキャナーを利用するのが一般的です。
スキャナーの種類はフィルム専用のものとお手元のカメラやプリンターに別途取り付けるものに大別されます。
専用スキャナーは小型の液晶モニターを搭載し、パソコンを介さずに単体でフィルムのデジタル化を行えるタイプもあります。
専用スキャナーは、フィルムしかスキャンできませんが、解像度が高く、高画質でスキャンできます。
赤外線を使ってフィルムのキズやゴミを検知し、画像補正を行う機能を搭載しています。
フィルムスキャナーの解像度は、用途にあわせたものを選びましょう。
1,800~7,200dpi など幅があり、解像度が高いほどきれいな写真データとなります。
より大きくプリントしたい場合には、高解像度のフィルムスキャナーがおすすめです。
スマホアプリを利用する
スマホのアプリを使ってもフィルムをスキャンできます。
アプリは無料~数百円と格安、光源トレース台が必要ですが、パソコンのモニター画面やタブレットで代用可能。
フィルムを後ろから照らすことができれば良いのでメモ帳など白い画面を表示してその上にネガフィルムを置き、スマホのアプリで撮影します。明暗色彩が逆になっているネガ画像が普通の写真のように写ります。
アプリ機能で色の調整も可能ですが、元の写真と同じくらいの画質で印刷するにはかなりの調整が必要です。
専門サービスを利用する
自分では色補正など調整が難しい、もしくは時間と手間を省きたければ専用サービスを利用する手もあります。
富士フィルムでは、基本サービス料1,000円+フィルム1本につき495円or 87円/1コマでDVD
に焼いて届けてくれます(https://fujifilmmall.jp/
conversion/scan_film/)。
デジタル化したいフィルムが大量にある、または特定の写真だけきれいにデジタル化したい場合、専用サービスを利用したほうが費用対効果は高いかもしれません。
まとめ
紙焼き写真のデジタル化は昨年10月号で「フォトスキャン」というアプリを紹介、ほとんどの写真はそれで間に合うのですが、しかし特定の思い入れ深い写真などはネガフィルムからベストな状態でデータに残したいという気持ちが募り、今回調べてみました。
思い出の写真をデジタル化しておけば、万一の災害などが起こってもクラウドにアップロードしておけば写真は失うことはなく、そして家族や知人友人らとデータの共有も簡単。若かりし頃の写真をインスタグラムなどSNSに載せて楽しんではいかがでしょうか。
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