文字や音声で会話を自動的に行うAIチャットボッド。
お客様から頻繁にある問い合わせをチャットボットで対応することにより、これまでの電話での問い合わせ業務に関わるマンパワーと人件費の削減につながり、今日では多くの企業・自治体で利用されてきています。
今月はチャットボットを簡単に無料で作成できるGoogle提供の「Dialogflow」についてご紹介し
ます。
Dialogflowとは?
Dialogflow(ダイアログフロー)は、難しいプログラムを書かずに自然言語で対話できるチャットボットが作れるGoogleが提供するWebサービスで、無料で作成し利用ができます(無料版は応答回数に制限あり。音声出力は有料)。
Dialogflowで作成したチャットボットは、Googleアシスタントやメッセージアプリ(Facebookメッセンジャー、LINE、Skypeなど)で動作させることやWebページ内の埋め込みも可能です。
Googleアカウントをすでに所有しておりシンプルなチャットボットであれば10分程度で作成することができます。
Google社のサービスということで、同社の持つ膨大なデータやノウハウがあり、将来性も期待できるでしょう。
Dialogflowの作成ステップ
Dialogflowを使ってWEB サイトにチャットボットを作る大まかなステップは次の通りです。
手順①:Googleアカウントでサインイン
手順②:Dialogflowのアカウント作成
手順③:新規チャットボットの作成
手順④:AIに言葉を登録する
手順⑤:応対する返答の設定
手順⑥:切り口を変えて様々な質問と回答を登録
手順⑦:チャットボットをWebサイトに埋め込む
AIをトレーニングして完成度を高める
Dialogflowは基本的には、「ユーザーの入力を認識して、返事をする」というもので、Dialogflowを利用すると、例えば「美味しい」=「うまい」、「ランチ」=「お昼」など、微妙なニュアンスの違いや方言などをAIが同じ言葉として認識してくれます。
また、ユーザーとのやりとり履歴をもとに、AIをトレーニングすることも可能。過去にうまく解釈できなかった事案に対して、新たな対応方法を教えるなどチャットボット・トレーニングし、チャットボットをどんどん育てることが可能です。
まとめ
質問に対して答えが1つ=1往復で終わる会話を登録していくのは比較的簡単です。
しかし、「好きなスポーツは?」など回答が複数ある場合は、回答例をたくさん登録しておくことになります。
Dialogflowは無料のツールで高度なAIを搭載し、言葉の揺らぎもある程度は認識してくれますが、実践的現実的に使えるチャットボットを構築するとなるとそれ相応の労力と時間がかかることを覚悟しましょう。
しかし、自社サイトを閲覧しどんな点を確認したいのか?何を躊躇し問い合わせをためらうのか?
そんなことをスタッフ全員でお客様の立場に立って想像し想定問答を考えることはとても有意義な作業です。
チャットボットを作る一番の意義はそこにあるかもしれません。
●Google提供「Dialogflow」 https://cloud.google.com/dialogflow?hl=ja
●チャットボット比較サイト「ITトレンド」 https://it-trend.jp/chatbot/article/639-0003
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