次世代ドライブM.2 SSD

次世代ドライブM.2 SSD 02.ハードウェア関連

次世代ドライブM.2 SSD

パソコンのデータを保存する装置としてこれまではディスクを内蔵するHDD(ハードディスク)が一般的でした。しかし近年はフラッシュメモリを用いてデータを記録するSSD(ソリッドステートドライブ)が普及しつつあり、さらにM.2 SSDというタイプのものも登場。

今月は次世代のドライブとなるであろうM.2 SSDについて紹介します。

SSD、M.2 SSDとは?

SSDはUSBメモリと同じように内蔵しているメモリチップにデータを読み書きします。ディスクを内蔵し回転させているHDDと違い、モーターもディスクもないので省電力で軽量・コンパクト・清音で、しかもデータの読み書きスピードが速いのが特徴です。パソコンの起動にかかる時間やソフトの立ち上げはHDDに比べ、3~5倍くらいは早く、とても快適です。価格は120GBで6,000~10,000円程度、240GBで12,000~20,000円程度です。
M.2 SSDはSSDよりさらに小型化し、データ転送速度は超高速化しました。データの読み書き速度はSSDだと最高で500MB/秒ですが、M.2 SSDは3500MB/秒とSSDと比べ実に7倍も早く動作します。大きさは約22mm×80mm程度で、メモリの様なカード状の形をしています。

M.2 SSDの種類

M.2 SSDの種類は従来のSATAタイプと超高速なPCI Express接続(NVMe)の2種類あります。
超高速な読み書き性能を目的にM.2 SSDを購入する場合は、必ずNVMe接続に対応した製品を選びましょう。見た目・形状はどちらも一緒なので、安易に安いM.2 SSDに飛びつかず、購入前にNVMe接続に対応しているのか?読み書き速度はどれくらいなのか?また、お使いのパソコンがNVMe接続に対応しているか、確認する必要があります。

M.2 SSDの発熱問題

M.2 SSDにもデメリットがあります。あまりにも高性能なため発熱量が大きいのです。また、形状的にメモリチップが剥き出しで空冷ファンなども付いておらず、連続で読み書きを行うとかなり高温になってしまい、安全装置が働き速度が落ちてしまうという問題が発生します。
対策として専用のヒートシンクが売られているので、それを取り付けるのが一番手軽で確実な方法です。

まとめ

SSDでも十分に早く快適なのに、そのSSDよりもさらに早くなるM.2 SSD。価格もそれほど高価なものではありません。気になるのはどれだけマシンが早く快適になるのか?でしょうか。
 SSDと比べ数値上は早いのですが、実際のところ、M.2 SSDを使ったからと言って体感上の速度が5倍も6倍も早くはならず、SSDより心持ち早いかなという程度。
とはいえ、ドライブ内ファイルコピーは断然早くなり、またサイズが小さくドライブベイが不要。これからパソコンを買い替える際には少なくともSSD搭載のマシン、余裕があればM.2 SSD搭載のマシンをご検討ください。

次世代ドライブM.2 SSD

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