POPとIMAP

POPとIMAP 10.その他
POPとIMAP

電子メールが一般的に普及し始めてから、かれこれ四半世紀ちかく経ちました。 昔からのメールアドレスを使い続けているユーザーの中にはずっと同じ旧式のメール設定POPで利用している人も少なくないでしょう。 今月は、メール受信の方式、POP とIMAPの違いや移行手順などについてご紹介します。


POPとIMAPの違い

POPとIMAPの一番の違いはメールの保存場所です。 POPはメールチェックの度に届いているメールをすべて手元の端末にダウンロードし、ユーザー側でメールの保管や分類などの管理を行います。 IMAPはメールサーバにメールを保存したまま読むことになり、メールの保存場所はサーバに置かれたまま、必要な時に必要な端末でそれらメールサーバにあるメールを参照することになります。 どちらも一長一短ですが、一般的に近年は1つのメールアドレスを、家庭と職場のパソコン、そしてスマホなど複数個所複数端末で利用する場合が多いので「IMAP」のほうが適していると言われています。 逆に、メールを確認する端末がいつも1台のみの場合は「POP」の方がシンプルで簡単です。



IMAPのメリット・デメリット

【メリット】 ・パソコンやスマホなど複数の端末を利用する場合、どの端末からでも同様に、受信済み・送信済みのメールの確認が可能。 ・どの端末からでもフォルダ分けや既読・未読の反映が同じ。 【デメリット】 ・受信トレイからメールを削除するとすべての端末でメールが削除される。 ・メール閲覧に逐一サーバにアクセスしなければならずオフラインでは閲覧ができない。 ・メールサーバ側の容量制限を超えないように注意する必要あり(定期的にメールの整理・削除が必要)。



POPからIMAPへの移行

ごくまれにIMAPに対応していないメールサービスがありますので、ご利用のプロバイダがIMAPに対応しているか確認しましょう。 メールソフトでの移行手順はおおむね次の通りです。 1.POPアカウントを無効 2.IMAPアカウントを作成 3.POPアカウントで受信したメールのうち必要なメールをIMAPのアカウントの受信簿にコピー 4.POPアカウントを削除




まとめ

これまでの受信方式のPOPでも「サーバに残す」という設定を行えば、多端末からでもメールを見ることができます。 がしかし、メール数が多く、職場・家庭・スマホなど多端末でメールチェックとなると、毎回、大量のメールを既読にするだけでも大変です。 また、バックアップの観点からもIMAPのほうが優れています。 メールトラブルや管理でお悩みの方、まだメール設定がPOP の方はお時間のある時にPOP からIMAPへ移行されることをお薦めします!


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